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日経平均は小反発、手掛かり欠き今年3番目の薄商い

発行済 2021-06-24 15:43
更新済 2021-06-24 15:45
© Reuters.  6月24日、東京株式市場で日経平均は、小反発となった。都内で21日撮影(2021年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[東京 24日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、小反発となった。米国株式市場で主要3指数がまちまちの動きとなって手掛かりに欠ける中、今年3番目の薄商いとなった。時間外取引での米株先物やドル/円の円安基調が下値を支えた。

23日の米国株式市場で主要3指数は、ナスダック総合指数が再び最高値を付けた一方、ダウ工業株30種、S&P総合500種は下落した。大型グロース株は引き続き買われた。

日経平均は手掛かり材料難の中、方向感のない動きとなった。軟化したシカゴ日経平均先物にサヤ寄せする形で小幅安で始まった後は、為替の円安を支えに輸出関連株の一角が買われ、プラスに転換。後場には、前日終値を挟んだ小動きとなった。

米連邦準備理事会(FRB)の金融政策への警戒感は根強く上値が重い一方、国内でのワクチン接種の進展や良好な業績への期待感から底堅さも意識され「居心地のいい25日移動平均線(2万8858円79銭=24日)付近での推移となった」(三木証券の北澤淳商品部投資情報グループ次長)とみられている。

TOPIXは0.10%安と小幅続落で取引を終了。東証1部の売買代金は1兆9475億4200万円で2兆円を割り込んだ。東証33業種のうち上昇したのは15業種。値上がり率の上位は鉱業、鉄鋼、非鉄金属で、値下がり率上位は空運、陸運、不動産だった。

個別では、ソフトバンクグループが反発し、前営業日比2.26%高となった。前日の株主総会で孫会長が自社株買いも検討課題と語ったことが引き続き材料視されたほか、一部の外資系証券が「AI時代の主砲への期待を再び織り込む局面」と指摘したことも注目された。

このほかトヨタ自動車が小じっかり。ホンダも買われ、エーザイやエムスリーなども物色された。一方、東京エレクトロンやアドバンテスト、ダイキン工業、ファナックなどはさえなかった。

東証1部の騰落数は、値上がりが924銘柄、値下がりが1155銘柄、変わらずが114銘柄だった。

終値 前日比 寄り付き    安値/高値  

日経平均 28875.23 +0.34 28811.82 28,758.37─28,935.34

TOPIX 1947.10 -2.04 1944.88 1,940.93─1,950.72

東証出来高(万株) 84248.00 東証売買代金(億円) 19475.42

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