[ワシントン 16日 ロイター] - イエレン米財務長官が今年1月の就任直後、有力政治家や実業家らとの電話や会議などが詰まった超多忙な日々を送っていたことが分かった。同長官の1月─3月のスケジュールが16日公表された。
イエレン長官はまず、新任閣僚の恒例として世界各国の財務相と会談を行った。この時期、米は新型コロナウイルス危機から回復し始めたばかりだった。
その傍ら、実業界の幹部らと電話会談を行う時間も取っていた。その中には、パンデミック(世界的な大流行)で大きな打撃を受けたユナイテッド航空のカービー最高経営責任者(CEO)やボーイングのスミス最高財務責任者(CFO)の名前があった。
資産運用世界最大手ブラックロックのフィンクCEO、ステート・ストリート のオハンリーCEO氏とも電話会談を行った。両社は、米政府が昨年創設した緊急プログラムの運営を支援する役割を担っている。
バイデン政権は年初の2カ月で1兆9000億ドルの景気支援策を打ち出した。イエレン氏はこの対策を強く支持しており、ペロシ下院議長ら複数の議員と電話で話した記録が残っている。
ジョン・ケリー気候変動担当大統領特使氏とは、2月と3月の2回にわたって会談した。
また、事前準備には細心の注意を払っているという評判通り、イエレン氏は会議の前に「読み込み時間」を設けていた。