[東京 3日 ロイター] - 三井物産は3日、2022年3月期の連結純利益(国際会計基準)を4600億円から6400億円(前年比90.8%増)へと上方修正したと発表した。金属資源・エネルギーで、商品価格前提を中心に見直しを行った。
内田貴和副社長・CFO(財務最高責任者)は会見で「全般的に市況は堅調。鉄鉱石が高値で推移し、大きなインパクトがある」と述べ、通常、4―6月期決算時には行わない業績修正を行ったと説明した。ただ、現状の鉄鉱石の価格は続くものではなく、年末、年度末に向けてノーマライズしていくと予想しているという。
IBESのコンセンサス予想によると、アナリスト12人の今期純利益予想の平均値は5323億円で、会社予想はこの市場予想を上回った。
新型コロナウイルスの感染拡大については「注視しているが、業績に影響が出ていることはない」とした。