[ジュネーブ 17日 ロイター] - 国連人権高等弁務官事務所のルパート・コルビル報道官は17日の会見で、人権活動に従事している数千人のアフガニスタン人の身の安全を特に懸念していると表明した。
一方、国連難民高等弁務官事務所のシャビア・マントゥー報道官は、亡命を希望しているアフガン人の強制送還を停止するよう求めた。
不法移民の強制送還継続を計画していると表明していたオーストリア政府は16日、代替案として、近隣諸国に「送還センター」を設置する案を提案した。
オーストリアなど欧州連合(EU)加盟6カ国は先週、アフガンの亡命希望者の強制送還を停止しないよう求める書簡を欧州委員会に送付していたが、その後、デンマーク、ドイツ、オランダの3カ国が方針を転換した。
マントゥー報道官は、今回の指針について、一部の欧州諸国の協議を踏まえて発表したもので、強制送還の一時停止は「朗報だ」と述べた。
1月以降、国内で家を追われたアフガン人は55万人以上だが、ここ数日間、他国に入国した人は「非常に限られている」という。