[21日 ロイター] - 米国の新興電池メーカー、クアンタムスケープは21日、大手自動車メーカーと組んで全固体電池のプロトタイプを評価すると発表した。社名は出さず、世界売上高で業界2位には入る会社だとだけ明らかにした。クアンタムスケープはドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)と合弁事業を設立している。
今回の契約には、クアンタムスケープの試験生産前段階の製造設備から「ある自動車メーカー」が10メガワット時分の電池能力を購入する選択肢も含まれる。
クアンタムスケープは米スタンフォード大学から2010年に分離し、昨年に特別買収目的会社(SPAC)を通じて上場。マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏がクアンタムスケープの初期のころに出資している。
同社はVWとの合弁で24年に全固体電池の生産を始める計画で、最初はVW向け出荷とし、最終的には他の自動車メーカーにも供給する考えにしている。