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ポート Research Memo(2):ストック型のコンテンツマーケティングモデルが強み

発行済 2021-09-28 15:02
更新済 2021-09-28 15:15
© Reuters.
7047
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■会社概要

1. 会社概要
ポート (T:7047)はインターネットメディアを複数運営している。
メディアのジャンルは多岐にわたるが、「就職領域」「リフォーム領域」「カードローン領域」の3つの領域を主力としつつ、新規領域として自治体向けや医療系などのメディアも開発・育成している。
現 代表取締役社長の春日博文(かすがひろふみ)氏は大学在籍中から企業の採用を支援しており、2011年4月、大学卒業と同時に同社(旧 (株)ソーシャルリクルーティング)を設立した。
その後、資金調達や新メディアの開発・運用、業績拡大を経て、2018年12月に東京証券取引所マザーズ市場及び福岡証券取引所Q-Boardに上場した。


同社は「世界中に、アタリマエとシアワセを。
」をミッションとして掲げ、幅広い分野での社会問題の解決を目指している。
具体的には、社会課題領域を前提として、あらゆるサービスに対して、ユーザー側の問題を「非日常領域」、サプライヤー側の問題を「デジタル化遅延領域」とそれぞれ捉えている。
「非日常領域」とは、ユーザー側で知識や経験の蓄積が不十分なためにサプライヤー側との情報格差が大きくなり、ユーザーだけでは意思決定が難しい領域のことである。
同社の主力領域でいえば、「就職領域」「リフォーム領域」「カードローン領域」が該当する。
これらは、一般個人では知識・経験が乏しいために情報収集の仕方や価格の目安、業者の選び方などがわからず、意思決定が困難な領域である。
一方で「デジタル化遅延領域」とは、デジタル化が進んでいないためにサービスのマーケティングから契約手続きまでの一連の流れが非効率となっている領域のことである。
同社はこの「非日常領域」「デジタル化遅延領域」の重なる部分を重点アプローチ領域と捉え、マッチングDXをコンセプトにユーザーとサプライヤーの効率的なマッチングを提供している。


2. 事業概要
同社は、インターネットメディアの運営を通じてユーザーとサプライヤーのマッチングサービスを提供している。
送客手数料を収入源とし、「就職領域」「リフォーム領域」「カードローン領域」の3つのサービス領域からなる。


事業全般に共通する強みとして、「ストック型のコンテンツマーケティングモデルである」ことが挙げられる。
同社は流行に左右されづらいコンテンツ(就活におけるマナー解説記事など)に厳選してビジネスを展開しているため、長期間にわたってコンテンツが陳腐化せず、積み上げにより資産化したコンテンツをもとに安定したアクセスを獲得している。
また、ユーザーを会員化することで行動データを蓄積・分析し、それを効率的に活用することで送客時に高単価な成果報酬を得ることができている。


主要3領域の概要については、以下のとおり。


(1) 就職領域
就職領域では、就職活動生向けに役立つ情報を提供するメディアを運営している。
具体的には、就活ノウハウを提供する「キャリアパーク!」、企業の口コミを提供する「就活会議」、就活生と企業のマッチングを支援する「キャリアパーク!就職エージェント」などがある。
特徴としては、就職活動におけるあらゆる段階(情報収集やイベント参加、入社試験など)で必要とされる情報を、複数メディアを網羅して提供している点が挙げられる。
同社は、メディアを通じて人材会社や求人企業にユーザーを送客することで手数料を受け取る。
KPIは、送客予算、人材紹介数、マッチング担当者数、会員数などである。


(2) リフォーム領域
リフォーム領域では、住宅の外壁塗装に関する情報を専門メディア「外壁塗装の窓口」にて提供している。
運営主体は、同社が2020年7月末に買収した(株)ドアーズである。
「外壁塗装の窓口」では住所や延床面積、予算などからユーザーに合った外壁塗装業者を探すことができる。
充実した情報をもとにユーザーを集め、施工業者とマッチングさせることで、同社は送客手数料を得る。
KPIは、ユーザーの問い合わせ数、送客数、成約契約数、施工業者の累計加盟店数などである。


(3) カードローン領域
カードローン領域では、専門家監修の記事や口コミなど、カードローン利用における役立つ情報を運営メディア「マネット(カードローン)」にて提供している。
そのほか、エキサイト(株)や大手消費者金融が運営しているメディアも共同運営(同社は記事執筆)している。
お金に関する悩みを抱えたユーザーが各メディアにて情報収集し、大手消費者金融機関など各事業者に申し込むことで、同社は送客手数料を受け取る。
KPIは送客数などである。


(執筆:フィスコ客員アナリスト 石津大希)


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