[モスクワ 13日 ロイター] - ロシアのプーチン大統領は13日、欧州諸国が要請すれば天然ガスの供給を増加させる用意があると述べ、ロシアが政治的な意図を持って供給を削減しているとの批判を暗に否定した。
プーチン氏はモスクワで開かれたエネルギー関連の会議で「供給増の要請があれば、要請通りに増加させる。ロシアが拒否することはない」と述べた。
ロシアがエネルギーを政治的な武器として利用しているとの批判については、「全くのナンセンス」と一蹴。「ロシアは常にパートナー国に妥協しており、追加措置について協議する用意がある」と述べた。ただ具体的には明らかにしなかった。
その上で、欧州のガス市場の構造とスポット取引への依存を改めて批判。今年は冬季の厳しい寒さを受け燃料需要が増大したものの、多くの国は天然ガスの在庫積み増しに動かず、むしろスポット取引に依存したとし、市場原理の下で需要増を反映し価格が一段と上昇したとの見方を示した。