[香港 21日 ロイター] - 中国不動産開発大手の中国恒大集団は、支払いを見送っていた2億6000万ドル相当の社債について、償還期限の延長で社債保有者側と合意した。
金融情報サービスのREDDが21日に伝えた。社債は恒大の合弁会社である「ジャンボ・フォーチュン・エンタープライゼズ」が発行したもので、恒大が保証を付けている。償還期限は10月3日だった。
REDDが社債保有者から説明を受けた2人の関係者の話として報じたところでは、恒大が追加担保を提供することに同意したことから、恒大と社債保有者は今週、償還期限の3カ月超の延長で合意に達した。
関係筋がロイターに明らかにしたところによると、恒大の許家印会長は債券に関連した中国の住宅プロジェクトに個人資産を投入し、プロジェクトを確実に完了させることを約束した。これにより債券保有者は支払いを受けることが可能になったという。
同筋は恒大の無秩序な破綻や長期にわたる訴訟を回避するために社債保有者はこの案を受け入れたと語った。
ロイターは恒大に取材を申し入れたが、現時点で回答はない。