[26日 ロイター] - 米半導体大手のテキサス・インスツルメンツ(TI)が26日発表した第3・四半期決算は、売上高が市場予想を下回った。半導体業界のサプライチェーン(供給網)制約が影響した。同社はまた、市場予想を下回る第4・四半期売上高見通しを示した。発表を受けて株価は4.6%下落した。
TIは半導体製造に使用される部品の不足に直面しており、拡大する需要に対応しきれていない。
第4・四半期の売上高は42億2000万─45億8000万ドルと予想。予想中央値はリフィニティブがまとめたアナリスト予想平均値(44億4000万ドル)を下回っている。
第3・四半期の売上高は、前年比22%増の46億4000万ドルで、市場予想の46億6000万ドルを下回った。
ラファエル・リザーディ最高財務責任者(CFO)は決算発表後の電話会議で、完成品を中心に在庫水準が目標を下回っていると説明した。
「在庫は112日だが、われわれの目標は130─190日で、明らかに目標値を大きく下回っている」と述べた。
半導体不足に対応するため、各社は生産拡大に動いている。半導体不足は自動車や電子機器メーカーなどにも影響を及ぼしている。