[8日 ロイター] - ドイツの自動車大手フォルクスワーゲン(VW)は8日、電気自動車(EV)向けバッテリーの素材を調達する大型提携を発表した。
同社が設立を計画しているバッテリー工場に陰極材を供給する合弁事業をベルギーのユミコアと設立するほか、リチウムを生産するバルカン・エナジー・リソーシズとも提携する。
また、マサチューセッツ工科大学(MIT)からスピンオフされたバッテリー開発のスタートアップ企業24Mにも投資し、生産技術の改良を目指す。
VWはバッテリー工場の建設や素材の調達に総額300億ユーロ(340億ドル)を投資する計画で、今回の提携はその一環。
ユミコアとの合弁事業は2025年に生産を開始し、2020年代末には年間生産能力をEV220万台分に相当する最大160ギガワット時とする計画。
バルカンとの契約期間は当初5年間。2026年から商業ベースのリチウム供給を開始する。