[ブリュッセル 13日 ロイター] - 欧州連合(EU)欧州委員会のジェンティローニ委員は13日、新型コロナウイルス復興基金の共同債発行が成功を収めれば、将来同じ手法を使って共通の目的のために共同債を発行することも可能だとの認識を示した。
EUは昨年、新型コロナ禍からの経済復興を促すため、8000億ユーロ(9030億ドル)の共同債を発行する前例のない合意に至った。
共同債はそれまでタブーとみられており、欧州北部の諸国は復興基金の恒久化に強く反対している。
ジェンティローニ委員は、欧州議会の予算委員会で「確かに異例の決定だった。これは1回限りの措置として考案されたことを認識する必要がある」とした上で「共通の目的のために共同で資金を調達するこうした手法は、EUで2度と使えないということだろうか。そうは思わない。また実現する可能性はあるだろう。これは恒久化とは全く関係がない」と発言。ただ、そのためには復興基金が成功を収める必要があるとの認識を示した。