[ヨハネスブルク 14日 ロイター] - 南アフリカ最大の民間医療保険会社ディスカバリー・ヘルスは14日、ファイザーとビオンテックが共同開発した新型コロナウイルスワクチンを2回接種した場合の入院予防効果が、オミクロン株が主流の現在の感染第4波で70%だったとみられるとの論文を公表した。
有効性はデルタ株が主流となっていた感染第3波での93%から低下したことになる。
感染予防効果も33%と、80%から低下した。
調査は11月15日─12月7日の検査で陽性反応が出た21万1000人以上を対象に実施。うち7万8000人前後がオミクロン株に感染した疑いがあるが、未確認のため確定的な結論を出せないという。
今回の第4波では、従来とは異なり、再感染のリスクが上昇している一方、新型コロナ感染症と診断された成人の入院リスクは、昨年初めの第1波の比べて29%低かった。
子どもの入院リスクが20%高まっているもようという。
また、11月にコロナ検査で陽性が確認された感染者630人分のゲノム解読によると、78%がオミクロン変異株であることが分かった。12月に入ってからは、ゲノム解読が行われた61人の全員がオミクロン変異株だった。
ディスカバリーは、今回の研究結果について、予備的なものと考える必要があるとしている。