［２７日 ロイター］ - 米国の航空会社が２７日に米国発着便および国内便約１０００便を欠航にしたことが、航空機の運航状況を追跡するウェブサイト「フライトアウェア」の集計で分かった。国内で新型コロナウイルスのオミクロン変異株による感染が拡大していることに加え、一部地域が悪天候に見舞われていることが響いた。
フライトアウェアによると、２７日正午ごろまでに合計９６９便が欠航になった。
２６日には同１３００便以上が欠航。クリスマスイブは７００便近く、クリスマス当日は９９７便が欠航となっており、遅延便も多発していた。
感染拡大に伴い、航空会社はパイロットや客室乗務員の隔離を必要とする航空便のキャンセルを余儀なくされているほか、一部の地域では悪天候が旅行者の懸念につながっている。
デルタ航空、ユナイテッド航空、サウスウエスト航空、アメリカン航空の株価は序盤の取引で２．５─３．７％安。
サウスウエスト航空は２７日に予定していた３６００便のうち約５０便を天候上の理由によりキャンセルしたと発表した。デルタ航空、ユナイテッド航空、アメリカン航空は現時点でロイターのコメント要請に応じていない。
オミクロン株の感染拡大を受けた規制強化懸念を背景に他の旅行関連株も売られている。
米クルーズ運航会社ノルウェージャン・クルーズ・ライン・ホールディングス、ロイヤル・カリビアン、カーニバルは１．３─２．４％安。
旅行予約サイト「ブッキング・ドット・コム」を運営するブッキング・ホールディング、民泊仲介大手の米エアビーアンドビー、米オンライン旅行代理店エクスペディア・グループ、米旅行サイト大手のトリップアドバイザーは０．６─１．８％安。
米ホテルチェーン大手のマリオット・インターナショナル、ヒルトン・ワールドワイド、ハイアット・ホテルズは１─２％安。