[東京 26日 ロイター] - ファナックは26日、2022年3月期の連結営業利益予想を1865億円へ上方修正した。半導体などの部材不足には変わりないものの、電気自動車(EV)関連向け需要を背景に、主力のロボット事業が欧米や中国で好調だという。
IBESがまとめたアナリスト24人のコンセンサス予想の平均値は1910億円。
会見した山口賢治社長の主な発言は以下の通り。
*第3・四半期のロボット部門受注高909億円、四半期として過去最高。
*コロナ禍を契機に産業全般で自動化の動き強まっていると感じる。
*目立つのはEV関係。米中ともにバッテリーや車体溶接関係などに需要集中。
*半導体などの部材不足、全般厳しい状況に変わりはない。
*設計変更などで生産しているが、向こう半年程度は同様の状況が続くと覚悟。
*第3四半期の原価率上昇、原材料費の値上げ、割高な流通在庫品の確保が原因。
*船便は値上がり、納期対応のため航空便使うこともあり、輸送費増も影響。