執筆:Yasin Ebrahim
Investing.com – S&P500種指数は、エネルギー関連銘柄を中心に上昇し、景気循環セクターも上昇した。また、グロース株は後場に一部買い戻されたものの、ハイテク株は日中の安値を更新した。
S&P500は0.7%、ダウ平均は0.8%(272ポイント)、ナスダックは0.8%それぞれ上昇した。
AppleとMicrosoft は下落幅を縮小、グロース株全体も良好な推移となっている。投資家はハイテク企業の決算発表に注目しており、取引終了後にはGoogleの親会社であるAlphabetの決算発表に関心が集中するだろう。
Alphabet (NASDAQ:GOOGL)の四半期決算を前に、市場の一部では、Appleのプライバシー保護に関する変更による影響を懸念する声が聞かれた。
「投資家は決算発表を控えてGOOGLに比較的強気のままだが、広告とYouTube ATT/IDFAの逆風を考えると、同社の動向に慎重な姿勢をとっている」とRBCはレポートにまとめている。
火曜日と金曜日にそれぞれ決算を発表するFacebook (NASDAQ:FB)とAmazon (NASDAQ:AMZN)も上昇して引けている。
エネルギー、産業、素材などのバリュー株が市場全体を下支えし、エネルギー大手Exxon Mobil (NYSE:XOM)の株価上昇に支えられ、エネルギー・セクターが全体の上昇を牽引した。
Exxonは第4四半期決算で収益が伸び悩んだが、新たに100億ドルの自社株買いプログラムを発表し、株価は6%以上上昇した。
United Parcel Service (NYSE:UPS)は、予想を上回る四半期決算を発表し、株価は14%以上値上がりした。
AT&T (NYSE:T) は、ワーナーメディア事業をDiscovery (NASDAQ:DISCA)に430億ドルでスピンオフする計画を明らかにした。
一方、同社は1株当たりの配当を2.08ドルから1.11ドルに減額すると発表。これは以前に発表した範囲の下限を下回る配当金となり、4%の株価下落につながった。
New York Times (NYSE:NYT)は、バイラル・ワードゲーム「Wordle」を金額非公開で買収すると発表。同社の株価は3%以上上昇した。
経済動向では、米国の製造業活動は減速したものの、予想が懸念しているほどではなかった。
1月のISM製造業景況感指数は57.6に低下。当データを深掘りすると、緩やかなペースではあるが、サプライ・チェーンの問題が緩和されていることが伺える。
ISM指数が50を上回れば、米国経済の約12%を占める製造業が拡大したことを示す。
「このデータは、在庫の再構築と受注残の処理に向けた対応にわずかな進展があったことを示唆しているが、これらの指数の改善は非常に小さい」と、Jefferiesは述べている。「サプライチェーンの問題が依然として残っていることを示す証拠はまだたくさんある。」