(内容を追加しました)
[ニューヨーク 29日 ロイター] -
(カッコ内は前営業日比)
ダウ工業株30種(ドル) .DJI
終値 16912.11(‐70.48)
前営業日終値 16982.59(+22.02)
ナスダック総合 .IXIC
終値 4442.70(‐2.21)
前営業日終値 4444.91(‐4.65)
S&P総合500種 .SPX
終値 1969.95(‐8.96)
前営業日終値 1978.91(+0.57)
29日の米国株式市場は下落して終了した。小幅な下げにとどまったものの、幅広い
銘柄に売りが出た。ユナイテッド・パーセル・サービス(UPS) UPS.N の通年利益見
通し引き下げを受け、市場心理が悪化し、輸送関連株への重しとなった。
ダウ工業株30種 .DJI は70.48ドル(0.42%)安の1万6912.11ド
ル。
ナスダック総合指数 .IXIC は2.21ポイント(0.05%)安の4442.70
。
S&P総合500種 .SPX は8.96ポイント(0.45%)安の1969.95。
S&P総合500種の主要10業種のうち9業種の指数が下落。通信株は上昇して全
体の下値を支えたが、S&P総合500種は2日連続で14日移動平均を割り込んで取引
を終了した。
個別銘柄では、UPSが3.7%下落。通年の利益見通しを下方修正したほか、第2
・四半期の利益が市場予想を下回った。同業のフェデックス FDX.N は1.6%安。企業
活動の指標とみられることが多いダウ・ジョーンズ輸送株指数 .DJT は1.4%下げた。
通信会社のウィンドストリーム・ホールディングス WIN.O は12.3%の大幅高。
米当局が同社の一部資産について、節税対策として有効な不動産投資信託(REIT、リ
ート)への転換を認める方針を示した。同業のフロンティア・コミュニケーションズ.O>も14.3%上昇、通信株指数 .SPLRCL は2.2%上がった。
医薬品のメルク MRK.N は1.1%高。第2・四半期決算では、新薬の販売が好調だ
ったことで後発医薬品(ジェネリック医薬品)との競争による影響が相殺され、利益が市
場予想を上回った。
同業のファイザー PFE.N は第2・四半期決算で、抗がん剤の需要の伸びに支えられ
て売上高が予想を上回ったが、株価は1.2%下げた。
液晶ガラス基板のコーニング GLW.N は9.3%安。第2・四半期決算では、スマー
トフォン(多機能携帯電話)に使用される強化ガラス「ゴリラガラス」の需要減少が響き
、コア利益が市場予想を下回った。
短文投稿サイトのツイッター TWTR.N は第2・四半期決算の発表を受けて時間外取引
で14.5%高。この日の通常取引は1.7%上昇して終了していた。第2・四半期は売
上高が2倍以上に増加した。
クレジットカードのアメリカン・エキスプレス AXP.N も取引終了後に決算を発表し
たが、時間外取引で株価はほとんど動かなかった。
トムソン・ロイターのデータによると、S&P総合500種企業のうち半分以上が既
に四半期決算を発表し、利益が市場予想を上回った比率は約70%と長期平均の63%を
超えている。売上高が予想を上回った比率は63%強と長期平均の61%よりも高い。
JPモルガン・ファンズ(ニューヨーク)のグローバル市場ストラテジスト、デービ
ッド・レボビッツ氏は「業績見通しの下方修正が増え始めるようであれば、相場の動きが
一時停止する理由となるだろう。だが今回の決算シーズンはこれまでのところ、米経済の
健全性を示す内容であり、相場がさらに伸びる余地があることをを示唆している」と述べ
た。
ニューヨーク証券取引所では約57%の銘柄が下落。ナスダックでは約47%が下げ
た。BATSの取引所データによると、すべての米プラットフォーム上の出来高は約55
億9000万株。今月これまでの平均は55億4000万株だった。
[ニューヨーク 29日 ロイター] -
(カッコ内は前営業日比)
ダウ工業株30種(ドル) .DJI
終値 16912.11(‐70.48)
前営業日終値 16982.59(+22.02)
ナスダック総合 .IXIC
終値 4442.70(‐2.21)
前営業日終値 4444.91(‐4.65)
S&P総合500種 .SPX
終値 1969.95(‐8.96)
前営業日終値 1978.91(+0.57)
29日の米国株式市場は下落して終了した。小幅な下げにとどまったものの、幅広い
銘柄に売りが出た。ユナイテッド・パーセル・サービス(UPS) UPS.N の通年利益見
通し引き下げを受け、市場心理が悪化し、輸送関連株への重しとなった。
ダウ工業株30種 .DJI は70.48ドル(0.42%)安の1万6912.11ド
ル。
ナスダック総合指数 .IXIC は2.21ポイント(0.05%)安の4442.70
。
S&P総合500種 .SPX は8.96ポイント(0.45%)安の1969.95。
S&P総合500種の主要10業種のうち9業種の指数が下落。通信株は上昇して全
体の下値を支えたが、S&P総合500種は2日連続で14日移動平均を割り込んで取引
を終了した。
個別銘柄では、UPSが3.7%下落。通年の利益見通しを下方修正したほか、第2
・四半期の利益が市場予想を下回った。同業のフェデックス FDX.N は1.6%安。企業
活動の指標とみられることが多いダウ・ジョーンズ輸送株指数 .DJT は1.4%下げた。
通信会社のウィンドストリーム・ホールディングス WIN.O は12.3%の大幅高。
米当局が同社の一部資産について、節税対策として有効な不動産投資信託(REIT、リ
ート)への転換を認める方針を示した。同業のフロンティア・コミュニケーションズ
医薬品のメルク MRK.N は1.1%高。第2・四半期決算では、新薬の販売が好調だ
ったことで後発医薬品(ジェネリック医薬品)との競争による影響が相殺され、利益が市
場予想を上回った。
同業のファイザー PFE.N は第2・四半期決算で、抗がん剤の需要の伸びに支えられ
て売上高が予想を上回ったが、株価は1.2%下げた。
液晶ガラス基板のコーニング GLW.N は9.3%安。第2・四半期決算では、スマー
トフォン(多機能携帯電話)に使用される強化ガラス「ゴリラガラス」の需要減少が響き
、コア利益が市場予想を下回った。
短文投稿サイトのツイッター TWTR.N は第2・四半期決算の発表を受けて時間外取引
で14.5%高。この日の通常取引は1.7%上昇して終了していた。第2・四半期は売
上高が2倍以上に増加した。
クレジットカードのアメリカン・エキスプレス AXP.N も取引終了後に決算を発表し
たが、時間外取引で株価はほとんど動かなかった。
トムソン・ロイターのデータによると、S&P総合500種企業のうち半分以上が既
に四半期決算を発表し、利益が市場予想を上回った比率は約70%と長期平均の63%を
超えている。売上高が予想を上回った比率は63%強と長期平均の61%よりも高い。
JPモルガン・ファンズ(ニューヨーク)のグローバル市場ストラテジスト、デービ
ッド・レボビッツ氏は「業績見通しの下方修正が増え始めるようであれば、相場の動きが
一時停止する理由となるだろう。だが今回の決算シーズンはこれまでのところ、米経済の
健全性を示す内容であり、相場がさらに伸びる余地があることをを示唆している」と述べ
た。
ニューヨーク証券取引所では約57%の銘柄が下落。ナスダックでは約47%が下げ
た。BATSの取引所データによると、すべての米プラットフォーム上の出来高は約55
億9000万株。今月これまでの平均は55億4000万株だった。