[ロンドン 8日 ロイター] - 英石油大手BPが8日発表した2021年決算は、利益が128億5000万ドルで8年ぶりの高水準となった。天然ガスと原油の価格高騰と、世界経済の新型コロナウイルス禍からの回復を受けた。
前年は57億ドルの赤字を計上していた。バーナード・ルーニー最高経営責任者(CEO)は発表文で「21年はわれわれの言った通り、BPが変革しながら業績を上げていることを示している」とした。
21年第4・四半期の純利益に相当する「アンダーライイング・リプレースメント・コスト利益」は13年初め以来の大きさとなる41億ドルに達し、アナリストの予想39億3000万ドルを上回った。
第3・四半期は33億2000万ドル、前年同期は1億1500万ドルだった。
同社によると、四半期業績は原油およびガス価格の上昇と生産量の増加に支えられたが、これは石油トレーディング結果の低迷や、エネルギーコストの上昇が精製などの事業に与える影響によって一部相殺された。
昨年末時点の債務は306億ドルと、1年前から83億ドル減少した。
1株当たりの配当金は5.46セントで維持。四半期当たりの自社株買い目標を12億5000万ドルから15億ドルに引き上げた。
今年の設備投資は140億─150億ドルと、21年の128億ドルから拡大する見込み。