執筆:Yasin Ebrahim
Investing.com – 木曜日に予定されている消費者物価指数(CPI)の発表を前に米国債利回りは上昇が一服する中で、S&P500種株価指数は、Facebookの親会社であるMetaの上昇が牽引する形で広範なイテク株が続伸し、水曜日の取引をを終了した。
S&P500は1.5%、ダウ平均は0.8%(306ポイント)、ナスダックは2.1%とそれぞれ上昇した。
Meta Platforms (NASDAQ:FB)は、前日に52週間ぶりの安値をつけた後、買い戻す投資家が現れ、5%以上の上昇となった。
2日連続で半導体株が上昇し、ハイテク株を押し上げた。英国の半導体メーカーARMを買収する案件が決裂し、12億5000万ドルの打撃を受けたというアナリストの指摘があったが、Nvidia (NASDAQ:NVDA)は5%上昇した。
Credit Suisseは「12.5億ドルの前払い金は、NVDAのフリー・キャッシュ・フローの30日分に相当するが、中核事業やトレンドへの影響はないとみており、当初2022年にサンプリング、2023年に出荷を予定していたNVDAのARM CPU「Grace」の進捗が加速しても驚くことではない」と述べ、株価のアウトパフォームと400ドルの目標価格を維持した。
また米国債利回りの低下も、ハイテク株など市場のグロース株に対するセンチメントを下支えした。米10年債利回りは2年ぶりに2%を超えようとして一息ついたが、今年中にその節目を突破するとみられている。
「TNX(米国10年債利回り)は直近1.80%ゾーンを超えて上昇し、2022年に2.00-2.20%の潜在的な目標範囲を試す強気のシグナルを設定している」と、投資アドバイスを手掛けるJanney Montgomery Scott社は述べている。
米国債利回りは、より積極的な上昇の期待を受けているが、木曜日に予定されている消費者物価指数(CPI)の発表がインフレ率の高止まりを示すと予想されるため、引き続き注目される。
四半期決算を目前に控え、投資家は引き続き概ね強気の姿勢を示した。
Chipotle (NYSE:CMG)は、ブリートのメニュー価格引き上げの動きがインフレの影響を相殺し、予想を上回る決算を発表し、同社の株価は10%以上の上昇となった。
Yum! Brands (NYSE:YUM)の第4四半期決算は、コスト増がタコベル、KFC、ピザハットの利益を圧迫し、予想を下回る結果となった。しかし株価は2%上昇した。
LYFT (NASDAQ:LYFT) は、アクティブ・ライダー(利用者)の第1四半期の見通しが予想を下回ったものの、売上と利益の両方で増加の決算発表した後、7%近く上昇した。
一方、Coinbase (NASDAQ:COIN)、Riot Blockchain (NASDAQ:RIOT)、Marathon Digital (NASDAQ:MARA)など暗号資産関連銘柄やビットコイン価格は寄り戻してきており、3%以上の上昇となった。
その他のニュースとしては、Roblox (NYSE:RBLX)がナショナル・フットボール・リーグと提携し、メタバースでサッカー・ファンの関心を集める「NFL Tycoon」を立ち上げたことで9%急騰した。