[3日 ロイター] - 米国株式市場は反落して取引を終えた。ウクライナ情勢を巡る警戒感が続く中、テスラやアマゾン・ドット・コムなどグロース(成長)株が売られ、ナスダック総合を圧迫した。
テスラは4.6%、アマゾンは2.7%、それぞれ下落。
S&P500グロース指数は1.1%安となった。バリュー指数は0.1%高。
市場のディフェンシブムードを反映し、公益事業や不動産などのセクターは上昇した。
ベアードの投資ストラテジスト、ロス・メイフィールド氏は「市場の関心は地政学的混乱に完全に向けられている」とした上で、「ボラティリティーが短期的に、もしくは中期的にも続く可能性が高い。ウクライナや(ロシアの)プーチン大統領にとって今後数週間でどのような出口が受け入れ可能か全く見当がつかない」と述べた。
原油などコモディティー価格の高騰を受け、高インフレと成長停滞が同時進行し、米連邦準備理事会(FRB)など主要中銀の金融政策運営がより困難になるとの懸念も出ている。
インフラストラクチャー・キャピタル・マネジメントのジェイ・ハトフィールド最高投資責任者は「(目先の)決算発表は限られており、2週間後の米連邦公開市場委員会(FOMC)まで狭いレンジで推移するだろう」と指摘。「ロングポジションを取る理由は見当たらない。ウクライナで何らかの和平や安定があれば話は別だが、可能性が高いようには見えない」と述べた。
スーパーマーケットチェーン大手のクローガーは12%近く急伸。年間の既存店売上高と利益について強気の見通しを示した。
アパレルのアメリカン・イーグル・アウトフィッターズは9.3%安。2022年上半期の減益を予想した。
米取引所の合算出来高は126億株。リフィニティブのデータによると、6営業日ぶりの低水準となった。
ニューヨーク証券取引所では、値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.48対1の比率で上回った。ナスダックでも2.12対1で値下がり銘柄数が多かった。
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終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 33794.66 -96.69 -0.29 33972.87 34179.07 33641.53
前営業日終値 33891.35
ナスダック総合 13537.94 -214.08 -1.56 13837.59 13837.59 13472.64
前営業日終値 13752.02
S&P総合500種 4363.49 -23.05 -0.53 4401.31 4416.78 4345.56
前営業日終値 4386.54
ダウ輸送株20種 15403.37 -9.97 -0.06
ダウ公共株15種 966.81 +16.17 +1.70
フィラデルフィア半導体 3339.76 -76.40 -2.24
VIX指数 30.48 -0.26 -0.85
S&P一般消費財 1371.33 -32.18 -2.29
S&P素材 522.95 +0.61 +0.12
S&P工業 848.73 +0.67 +0.08
S&P主要消費財 789.16 +5.62 +0.72
S&P金融 629.98 -1.89 -0.30
S&P不動産 289.56 +3.14 +1.10
S&Pエネルギー 554.00 +1.51 +0.27
S&Pヘルスケア 1535.01 +7.45 +0.49
S&P通信サービス 229.92 -1.80 -0.78
S&P情報技術 2671.60 -33.63 -1.24
S&P公益事業 350.68 +5.93 +1.72
NYSE出来高 11.70億株
シカゴ日経先物3月限 ドル建て 26370 - 290 大阪比
シカゴ日経先物3月限 円建て 26370 - 290 大阪比