UPDATE 2-米国株式市場＝Ｓ＆Ｐ５００・ナスダックさえず、アップルが大幅安

(内容を追加しました)
［ニューヨーク　３日　ロイター］ -
（カッコ内は前営業日比）

ダウ工業株３０種（ドル） .DJI
　　　　　終値　　　　　　　　　17078.28（＋10.72）
　　　前営業日終値　　 　17067.56（‐30.89）

ナスダック総合 .IXIC
　　　　　終値　　　　　　　　　4572.57（‐25.62）
　　　前営業日終値　　 　4598.19（＋17.92）

Ｓ＆Ｐ総合５００種 .SPX
　　　　　終値　　　　　　　　　2000.72（‐1.56）
　　　前営業日終値　　 　2002.28（‐1.09）


３日の米国株式市場は、アップル AAPL.O が大幅安となるなか、Ｓ＆Ｐ５００とナス
ダックがさえない動きとなった。一方、ダウ平均は小幅ながら上昇して取引を終えた。
欧州中央銀行（ＥＣＢ）理事会を前に手控えムードが濃かった。

ダウ工業株３０種 .DJI は１０．７２ドル（０．０６％）高の１万７０７８．２８ド
ル。
ナスダック総合指数 .IXIC は２５．６２ポイント（０．５６％）安の４５７２．５
７。
Ｓ＆Ｐ総合５００種 .SPX は１．５６ポイント（０．０８％）安の２０００．７２。

アップルは４．２％安と１月下旬以来の大幅な下げ。新製品発表を間近に控え、同社
のクラウドサービスにセキュリティー面の不安が浮上し、証券会社が投資判断引き下げを
検討していると発表したことが響いた。
アップルの下落でＳ＆Ｐハイテク株指数 .SPLRCT は０．７％低下と主要１０業種中
で最大の下げ幅となり、Ｓ＆Ｐ総合指数を押し下げた。
航空株は、第３・四半期の営業利益率見通しを引き下げ、８月の国際線旅客数が小幅
減少したと発表したデルタ航空 DAL.N が５．２％下落。アメリカン航空 AAL.O も３．４
％下げた。
高級住宅建設大手トール・ブラザーズ TOL.N は決算発表後に売られ、４．７％安で
終わった。

ＥＣＢは４日の理事会で金融政策について協議する。投資家はＥＣＢが資産買い入れ
プログラム発動の手掛かりを示すかどうかに注目している。
ボヤ・インベストメント・マネジメントのチーフ・マーケット・ストラテジスト、ダ
グラス・コート氏は「市場は様子見状態だ。経済指標はいずれも予想を上回ったが、ＥＣ
Ｂ理事会を控えてやや警戒感がある」とした。
この日発表の経済統計は、米経済の緩やかな回復持続を示す内容だった。７月製造業
新規受注は過去最大の伸びを記録。８月自動車販売も大幅な値引きが奏功し、予想外に好
調だった。
米株式市場は、ロシアのプーチン大統領とウクライナのポロシェンコ大統領がウクラ
イナ東部の和平実現に向けた措置で合意したことを好感し、買いが先行した。ただ、ロシ
アは停戦には合意していないとも表明しており、ウクライナ情勢はなお混とんとしている
。