[東京 18日 ロイター] - 大阪ガスの藤原正隆社長は18日の会見で、ロシアによるウクライナ侵攻に関連して、ロシア産の液化天然ガス(LNG)が途絶えた場合、取り得る選択肢は「多くない」と述べた。
同社のLNG調達は北米や東南アジアが中心で、ロシアからの調達は全体の4%程度だという。
藤原社長はロシアからの調達が途絶える可能性について「非常に大きな問題。長期契約がメーンで、融通が利くものではない」と述べ、他の地域からの輸入やスポットでの調達など、代替の選択肢は多くないとの見方を示した。
スポットで調達した場合、4―5倍の価格になっており、エネルギー価格高騰が予想されるため「どのように抑えていくかを第1に考え最善を尽くしたい」とした。
そのうえで「国のエネルギー政策そのもの。政府の方針を踏まえながら、関係企業と協議しながら慎重に判断していく」との考えを示した。