[18日 ロイター] - 米国株式市場は上昇。ダウ工業株30種は274ドル値上がりして取引を終えた。最近低迷していたハイテク株に大幅に上昇した。この日行われた米中首脳会談は特に大きなサプライズもなく終了した。
投資家は連邦準備理事会(FRB)による今週の利上げやインフレ抑制に向けた今後の積極的な追加利上げの道筋を引き続き消化。原油価格の伸び鈍化にも好感した。
バイデン大統領は中国の習近平国家主席との電話会談で、中国がロシアに物質的支援を行った場合、「結果」が伴うと警告。双方は危機に対する外交的解決の必要性を強調した。
ナショナル・セキュリティーズの主任市場ストラテジスト、アート・ホーガン氏は「会談から読み取れることは予想通りだった」と指摘。ロシアとウクライナの和平交渉が続いていることから、投資家は楽観的な見方をする傾向にあるとし、「ロシア・ウクライナ問題に関しては、情勢の緊迫化に対して否定的になるよりも、むしろ外交面でのニュースに肯定的になっている」とした。
インタラクティブ・ブローカーズの主任ストラテジスト、スティーブ・ソスニック氏は、FRBが予想ほど面倒な行動を取らなかったことに加え、最近130ドルを超えた米国の原油価格がこの日は100ドルをそれほど上回らなかったことが、投資家に安心感を与えていると指摘した。
この日は米国の株価指数先物、株価指数オプション、個別株オプションの3つのデリバティブ取引の決済が重なる「トリプルウィッチング」を迎えた。
医薬品のモデルナは6.3%高。全ての成人を対象とした新型コロナウイルスワクチンの2回目のブースター接種(4回目接種)の緊急使用許可を米食品医薬品局(FDA)に申請した。
航空機大手ボーイングは1.4%高。737MAX機を巡り、デルタ航空から最大100機の画期的な受注獲得に近づいているとの報道を受けた。
ニューヨーク証券取引所では、値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を2.20対1の比率で上回った。ナスダックでも2.19対1で値上がり銘柄数が多かった。
米取引所の合算出来高は184億7000万株。直近20営業日の平均は145億6000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 34754.93 +274.17 +0.80 34466.7 34755.2 34279.8
2 0 3
前営業日終値 34480.76
ナスダック総合 13893.84 +279.06 +2.05 13564.6 13899.2 13528.0
3 8 6
前営業日終値 13614.78
S&P総合500種 4463.12 +51.45 +1.17 4407.34 4465.40 4390.57
前営業日終値 4411.67
ダウ輸送株20種 16497.72 -85.72 -0.52
ダウ公共株15種 983.04 -7.79 -0.79
フィラデルフィア半導体 3432.30 +67.75 +2.01
VIX指数 23.87 -1.80 -7.01
S&P一般消費財 1437.52 +30.66 +2.18
S&P素材 539.10 +3.19 +0.60
S&P工業 867.47 +3.42 +0.40
S&P主要消費財 773.04 +2.06 +0.27
S&P金融 647.02 +1.88 +0.29
S&P不動産 294.41 +0.62 +0.21
S&Pエネルギー 559.78 +0.51 +0.09
S&Pヘルスケア 1593.48 +10.32 +0.65
S&P通信サービス 232.31 +3.29 +1.44
S&P情報技術 2722.71 +58.29 +2.19
S&P公益事業 357.55 -3.24 -0.90
NYSE出来高 34.94億株
シカゴ日経先物6月限 ドル建て 27085 + 355 大阪比
シカゴ日経先物6月限 円建て 27040 + 310 大阪比