[ドバイ/フランクフルト 21日 ロイター] - ドイツ経済省は21日、同国とアラブ首長国連邦(UAE)の企業が水素のサプライチェーン(供給網)構築に向けた合意を結んだと発表した。ドイツ政府は温暖化ガスの排出削減とロシア産エネルギーへの依存低減を目指している。
ハベック独経済相は長期のエネルギー供給について話し合うため中東諸国を訪問中。
経済省によると、水素輸送技術を手掛ける独ハイドロジーニアスと電力大手ユニパー、アブダビ国営石油(ADNOC)、JERA米州子会社が水素輸送の実証プロジェクトを共同で実施する。
再生可能エネルギーで生産した水素を、ハイドロジーニアスの液体有機水素キャリア(LOHC)技術を用いてUAEからドイツに輸送することを目指す。
風力や太陽光などを使って生産した水素はクリーンなエネルギー源として重要視されるが、技術面や費用面で長距離輸送が課題となる可能性がある。
ユニパーは、各社のリソースや技術、経験などを組み合わせてこうした課題の克服に取り組むとした。