(内容を追加しました) [ニューヨーク 21日 ロイター] - (カッコ内は前営業日比)
ダウ工業株30種(ドル) .DJI 終値 16614.81(+215.14) 前営業日終値 16399.67(+19.26)
ナスダック総合 .IXIC 終値 4419.48(+103.41) 前営業日終値 4316.07(+57.63)
S&P総合500種 .SPX 終値 1941.28(+37.27) 前営業日終値 1904.01(+17.25)
21日の米国株式市場は続伸。ナスダックは2%を超える上げとなった。企業の好決 算に加え、欧州中央銀行(ECB)が流通市場での社債買い入れを検討しているとのニュ ースが株価を押し上げた。
ダウ工業株30種 .DJI は215.14ドル(1.31%)高の1万6614.81 ドル。 ナスダック総合指数 .IXIC は103.41ポイント(2.40%)高の4419. 48。 S&P総合500種 .SPX は37.27ポイント(1.96%)高の1941.28 。 S&P500は4営業日続伸し、終値が14日移動平均と200日移動平均を上回っ た。
アップル AAPL.O は2.7%高。前日発表の7─9月期決算はスマートフォン「iP hone(アイフォーン)」の販売が好調で、売上高が市場予想を上回った。遺伝子解析 機器メーカーのイルミナ ILMN.O も9.2%上げた。 半面、メキシコ料理チェーンのチポトレ・メキシカン・グリル CMG.N は7%安。ス ターバックス SBUX.O も0.5%下げた。
ECBが流通市場での社債買い入れを検討中で、早ければ12月にも決定する可能性 があるとのロイターの報道で地合いが強まった。 スタイフェル・ニコラウスの市場ストラテジスト、ケビン・キャロン氏は「これで市 場は一息つくことができる。市場では中央銀行の不在が懸念されるようになっていた」と 述べた。
ただ、今回の決算シーズンはこれまでのところおおむね好調とはいえ、世界経済の成 長ペースは引き続き懸念材料。 中国の第3・四半期の国内総生産(GDP)は前年同期 比7.3%増と、2009年第1・四半期以来の低水準となった。 ビーム・キャピタル・マネジメントのマネジングディレクター、モハナド・アーマ氏 は「今回の相場の持ち直しは短期的なものにとどまるだろう。先週市場急落を引き起こし た要因はそのままだ」と話した。
9月の米中古住宅販売戸数は年率換算で前月比2.4%増と予想を上回り、1年ぶり の高水準。PHLX住宅株指数 .HGX は1.2%上昇した。
騰落銘柄数はニューヨーク証券取引所が上げ2557で下げ538(比率は4.75 対1)、ナスダックは上げ2008で下げ668(3.01対1)だった。 BATSグローバル・マーケッツのデータによると、米取引所の合計出来高は約72 億株で、月初来平均の83億株を下回った。