[チューリヒ 12日 ロイター] - 独エンジニアリング・グループのシーメンスは12日、ウクライナ侵攻を理由にロシア市場から撤退すると発表した。第2・四半期(1─3月)に6億ユーロ(6億3018万ドル)の損失を計上した。
すでにロシアの工業部門の縮小を始めており、新規の取引と納入は侵攻後に停止していた。
損失計上のほとんどは列車製造の事業によるもの。
高速列車の製造部門は、各国の対ロシア制裁により売り上げが2億ユーロ落ち込んだ。
損失計上は1─3月期決算を圧迫し、純利益は12億1000万ユーロ(12億7000万ドル)に落ち込んだ。前年同期は23億9000万ユーロだった。
工業部門の利益は17億8000万ユーロで前年比13%減。アナリスト予想の23億9000万ドルを下回った。
ただ受注は好調で22%増。売上高は7%増加した。