[16日 ロイター] - 暗号資産(仮想通貨)交換所FTXの創業者兼最高経営責任者(CEO)であるサム・バンクマンフリード氏は、ビットコインには決済ネットワークとしての将来はないとの見方を示し、効率の悪さや環境負荷の大きさを批判した。英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が16日報じた。
ビットコインは、コンピューターが膨大な処理を行う「マイニング」による「プルーフ・オブ・ワーク(PoW)」と呼ばれるプロセスによって生まれる。マイニングは膨大な電力を要する。
PoWに代わるシステムは「プルーフ・オブ・ステーク(PoS)」で、システム参加者はトークン(仮想通貨)の購入が可能で、参加者の中でより多く保有する者がネットワークでの承認権限を持つ可能性が高いという特徴を持つ。
バンクマンフリード氏は「ビットコインのネットワークは決済網ではなく、拡大するネットワークではない」と述べ、仮想通貨が決済網に進化するには、コストが低く電力消費の少ないPoSネットワークである必要があるとの見方を示した。
さらに、ビットコインは仮想通貨である必要はないとし、金のようなコモディティー(商品)や資産としての将来性はあるだろうと述べた。
ビットコインは先週、2020年12月以来の安値を付けた。