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国内ファンドのJIPとポラリス、東芝買収提案に参画検討=関係者

発行済 2022-05-27 20:33
更新済 2022-05-27 20:36
© Reuters.     国内投資ファンドの日本産業パートナーズ(JIP)とポラリス・キャピタル・グループがそれぞれ、東芝に対する買収提案に参画することを検討していることが分かった。写真は20

[東京 27日 ロイター] - 国内投資ファンドの日本産業パートナーズ(JIP)とポラリス・キャピタル・グループがそれぞれ、東芝 (T:6502)に対する買収提案に参画することを検討していることが分かった。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。

関係者によると、ファンドの規模を考慮すると、他のファンドと共同で提案することになる可能性が高いという。

東芝の非上場化には海外ファンドなどが名乗りを上げているが、国内勢の関心も高まっている。国内官民ファンドの産業革新投資機構(JIC)も買収提案を検討していると一部メディアが報じている。

原子力関連事業など経済安全保障上の重要技術を持つ東芝を買収するには外為法に基づく政府審査を通る必要があり、非上場化には国内勢の参加が必要との指摘もでている。小林鷹之経済安保相は18日のロイターとのインタビューで、企業活動は自由との認識を示した上で、「安全保障上の懸念がある場合には、外為法を含めた日本の法令にのっとって適切に対応する」と述べた。

JIPのコメントは得られなかった。ポラリスは「機会を検討しているのは事実。それ以上は回答できない」とコメント。東芝は「個別候補先は公表していない」とした。

東芝は事業パートナーとなり得る投資家やスポンサー候補との協議を開始しており、13日時点で10社から秘密保持誓約書を受け入れた。提案の期限は今月30日で、6月の定時株主総会前に提案を出した投資家らの数や提案の内容を公表する予定としている。

(山崎牧子 Scott Murdoch 新田裕貴)

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