(内容を追加します) [ニューヨーク 10日 ロイター] - (カッコ内は前営業日比)
ダウ工業株30種(ドル) .DJI 終値 17533.15(‐268.05) 前営業日終値 17801.20(‐51.28)
ナスダック総合 .IXIC 終値 4684.03(‐82.44) 前営業日終値 4766.47(+25.78)
S&P総合500種 .SPX 終値 2026.14(‐33.68) 前営業日終値 2059.82(‐0.49)
10日の米国株式市場は、主要株価3指数が軒並み1%超下落した。原油安や世界成 長懸念から、エネルギー株への売りが膨らんだ。S&P総合500種の下落率は10月1 3日以来の大きさとなった。
ダウ工業株30種 .DJI は268.05ドル(1.51%)安の1万7533.15 ドル。 ナスダック総合指数 .IXIC は82.44ポイント(1.73%)安の4684.0 3。 S&P総合500種 .SPX は33.68ポイント(1.64%)安の2026.14 。
エネルギー株は原油安が収益悪化につながるとの懸念が打撃となったほか、年末特有 の税金対策に絡む売り圧力を受けた。石油のエクソン・モービル XOM.N は3%安だった 。 通年の利益見通しを引き下げたファストフードチェーンのヤム・ブランズ YUM.N は 6.2%下落した。 住宅建設のトール・ブラザーズ TOL.N は、四半期の1株利益がアナリスト予想に届 かなかったため7.8%下げた。 会員制倉庫型ストアのコストコ・ホールセール COST.O は、四半期決算がアナリスト 予想を上回る増益となり一時買われたが、結局2%安となった。 サウスウエスト航空 LUV.N は1.8%上昇。航空会社の来年の燃料コストは約10 0億ドル減少が見込まれるとバークレイズが予想した。
石油輸出国機構(OPEC)は来年の世界の原油需要が10年余ぶりの低水準になる と見通しを下方修正。ジャニー・モンゴメリー・スコットのチーフ投資ストラテジスト、 マーク・ルシーニ氏は「原油を取り巻く問題が市場にくすぶっていて、OPECによる需 要見通し引き下げが株式投資家に重くのしかかっている。投資家は9月時点で、世界の需 要減退懸念は払しょくされるだろうと期待していた」と述べた。 投資家の不安心理を映すシカゴ・オプション取引所(CBOE)ボラティリティ・イ ンデックス(VIX)は24.5%上昇し、1日の上昇率としては7月31日以来の大き さになった。 BATSグローバル・マーケッツのデータによると、米取引所の合計出来高は約74 億株で、過去5営業日平均の67億株を上回った。 ニューヨーク証券取引所の騰落比率は下げ4.66に対して上げ1だった。