[トレント(イタリア) 3日 ロイター] - ユーロ圏の銀行監督を担う欧州中央銀行(ECB)銀行監督委員会のアンドレア・エンリア委員長は3日、ユーロ圏の銀行が保有するロシア資産を早期に売却することを期待すると述べた。
ウクライナ侵攻を受けた制裁でロシア経済は縮小し孤立。ソシエテ・ジェネラルを含むユーロ圏の銀行の多くはロシアから撤退しようとしている。
エンリア氏はイタリアでの会合で「欧州の全銀行が売却の意向を示し、売却しようとしている。すでに売却したり交渉中の銀行もある。手続きは容易でないが、短期間で完了することを期待している」と述べた。
ロシアの経済危機がユーロ圏の銀行に及ぼす直接的影響は「管理可能」だとし、ウクライナ危機に起因する長引く不況に一部が苦しむことがあっても銀行界全体としては上手く対処するとの見方を改めて示した。