[カイロ 21日 ロイター] - エジプトとサウジアラビアは21日、経済関係を強化するための総額77億ドルの投資協定に調印したと発表した。サウジの実力者ムハンマド皇太子がエジプトの首都カイロを訪問し、エジプトのシシ大統領と通商や投資、安全保障について会談。投資協定でも合意した。
投資は再生可能エネルギーから石油関連、食品、フィンテックなど14分野に及ぶ。両国電力企業による15億ドルの風力発電プラント建設計画や、エジプト・ディムヤート港の多目的施設整備のほか、エジプト製薬業界によるサウジでの1億5000万ドルのプロジェクトなどが盛り込まれた。
サウジがエジプトで300億ドル規模の投資事業を主導するとの共同声明も出された。
2014年のシシ氏の大統領就任以来、サウジは同国に計数十億ドル規模を経済援助。エジプト大統領府によると、シシ氏とムハンマド氏は、バイデン米大統領が来月に就任後初めて中東を訪問して参加するサウジでの地域首脳会談も議題にした。
ムハンマド氏はエジプトに続きヨルダンとトルコも訪問する。同氏の湾岸地域以外の外遊は3年以上ぶり。