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キャリアリンク Research Memo(3):BPO案件の受注拡大により、2022年3月期業績は大幅増収増益を達成

発行済 2022-06-27 15:33
更新済 2022-06-27 15:45
© Reuters.
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■業績動向

1. 2022年3月期の業績概要
キャリアリンク (TYO:6070)の2022年3月期の連結業績(13ヶ月決算)は、売上高で前期比42.4%増の43,100百万円、営業利益で同62.1%増の4,423百万円、経常利益で同60.2%増の4,441百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同51.7%増の3,114百万円と大幅増収増益となり、2022年1月に上方修正した会社計画に対してもいずれも上回って着地した。
さらに各利益においては、中期業績目標として掲げていた2024年2月期計画値(営業利益4,240百万円、経常利益4,235百万円、当期純利益2,910百万円)を2年前倒しで達成した。
13ヶ月決算で売上高の大きい3月分が2回含まれていたこともあるが、同要因を除いても好調な決算だったと言える。


売上高は、新型コロナウイルス感染症拡大(以下、コロナ禍)の影響で営業系人材サービス事業が前期比14.9%減と低迷したものの、主力の事務系人材サービス事業が同45.5%増と大幅増となったほか、前期にコロナ禍で低迷していた製造系人材サービス事業も同42.3%増と急回復した。
計画比では、年始に政府が発表した緊急対策支援策に関連して、自治体及び大手BPO事業者等から新規BPO案件の受注を想定以上に獲得できたことが上振れ要因となった。


営業利益の増減要因を見ると、売上高の増加及び売上原価率の改善に伴う売上総利益の増加で2,941百万円の増益となり、販管費の増加1,247百万円を吸収した。
売上原価率は当初、前期の水準を上回ると見ていたが、BPO案件の受注が想定以上に増加したこともあり、前期比0.4ポイント低下の78.1%となった。
また、販管費は中核人材の積極採用に伴う人件費・採用費の増加や拠点開設費用、DX化推進費用等の増加により前期比32.9%増となったものの、増収効果により販管費率は同0.8ポイント低下の11.7%となり、この結果、営業利益率は同1.3ポイント上昇の10.3%と初めて10%台に乗せた。
なお、2022年3月期末の連結従業員数は、前期未比84名増加の841名となっている。


(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)


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