[ローマ 28日 ロイター] - イタリアの新聞イル・フォッリョは28日、イタリア銀行(中央銀行)のビスコ総裁が2023年10月の任期を待たず、今年10月に退任する可能性があると報じた。来年上半期にも見込まれる総選挙を前に後任が指名されることになる。
ビスコ氏は11年から総裁を務めている。
イタリア中銀の報道官は、ビスコ氏の辞任は検討されていないとして、同紙の報道を否定した。
報道によると、ドラギ首相率いる現政権は、1年早く退任することでパネッタECB専務理事を充てるなど注目人事を実行できるとしている。
中銀総裁の交代は、総選挙後に予想されるポピュリスト的な動きに対抗するための措置を講じる計画の一環。国税庁や国営企業のトップ交代も計画されているという。