[東京 2日 ロイター] - 日経平均 .N225
前場終値 17579.78 -94.61 寄り付き 17536.61 安値/高値 17459.45─17602.12
東証出来高(万株) 117480 東証売買代金(億円) 11345.29
前場の東京株式市場で反落した。2014年第4・四半期の米GDPが予想を下回り 、前週末の米国株が大幅安、為替が円高に傾いたことで主力株中心に売りが先行した。下 げ幅は一時200円を超え、取引時間中としては1月26日以来1週間ぶりに節目の1万 7500円を下回ったが、下値では値ごろ感から押し目買いが入ったほか、好業績銘柄へ の買いも継続し、前引けにかけて下げ渋る展開となった。
低調な米GDPに加え、1日に発表された1月の中国製造業購買担当者景気指数(P MI)は2012年9月以来2年超ぶりに節目の50を割むなど米中のマクロ指標は、世 界景気の先行き不透明感を意識させる内容となった。これを受けた週明けの日本株も利益 確定売りが先行したが、調整局面では日銀のETF買いやGPIFの買いなどの思惑が浮 上したほか、TDK 6762.T 、富士通 6702.T 、東京ガス 9531.T など前週末に好業績を 発表した銘柄が買われ、今後の国内企業業績への期待が相場を下支えした。市場では「米 国と比べて日本企業の良好な決算が際立つ状況であり、海外経済が不透明な中、日本株の 相対的な魅力が増している」(ちばぎん証券顧問の安藤富士男氏)との声が出ていた。
個別銘柄では、セイコーエプソン 6724.T が大幅安。30日に発表した2014年1 0―12月期決算が市場の期待に届かず利益確定売りが優勢だった。半面、TDK<6762. T>が大幅続伸。30日、2015年3月期の連結業績予想と配当予想の上方修正を発表し 好感された。売上高を1兆0800億円(従来1兆0500億円)、営業利益を700億 円(同630億円)に修正した。
東証1部の騰落数は、値上がり520銘柄に対し、値下がりが1196銘柄、変わら ずが142銘柄だった。
(河口浩一)