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イオンの3―5月期は最高益、GMSが9年ぶり黒字化 食品も堅調

発行済 2022-07-06 16:43
更新済 2022-07-06 18:45
© Reuters. イオンは6日、2022年3―5月期の連結決算の営業利益が前年同期比12.0%増の438億円になったと発表した。写真は2020年6月、マレーシアのプタリン・ジャヤで撮影(2

[東京 6日 ロイター] - イオンが6日に発表した2022年3―5月期の連結決算によると、営業利益は前年同期比12.0%増の438億円で過去最高を更新した。構造改革を進めてきたGMS(総合スーパー)事業が、経済再開による外出需要の増加を背景に衣料品が伸びたことなどで第1・四半期としては2013年度以来始めて黒字化した。値上げが進む中で価格を維持したプライベートブランド(PB)の販売も底堅かった。

GMS事業では、原価率の低減と商品回転率の改善が進んだことで採算性が向上し、増益につながった。

PBの「トップバリュ」では、特に他社で値上げが進む「食用油やマヨネーズなどでシェアを拡大した」(コーポレートコミュニケーション部)という。消費者の生活防衛意識が高まる中で、堅調な売り上げを維持した。

トップバリュの食料品・日用品約5000品目のうちマヨネーズやティッシュなど3品目を7月から値上げすることを決めたが「値上げ商品は限定的で、今後も売り上げは維持していける」(同)と予想する。大量生産、大量仕入れで包材を安価なものに変えるなどして、大部分の商品は今後も価格を据え置くという。

3─5月期は売上高、経常利益も新型コロナウイルス感染拡大前の水準を超えて過去最高となった。経済が正常化する中で人出が戻り、ショッピングセンターの開発・維持を手掛けるディベロッパー事業なども増収・増益に寄与した。

23年2月期通期の連結営業利益2100―2200億円、純利益250―300億円の見通しは据え置いた。IBESのコンセンサス予想では、アナリスト7人の営業利益予想の平均値は2142億円だった。

(浦中美穂 編集:田中志保)

*詳細や会社側のコメントを追加し再構成しました。

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