[ニューヨーク 13日 ロイター] - 米国株式市場は小幅に続落した。朝方発表の6月の消費者物価指数(CPI)上昇率が予想を超えたことで、連邦準備理事会(FRB)が今月の会合で100ベーシスポイント(bp)の利上げに踏み切るとの観測が台頭。こうした観測が消化される中、株価は揺れ動いた。
主要株価3指数はいずれも日中安値からは切り返し、時折プラス圏に浮上したものの、最終的に下落して終了した。
6月のCPIは前年同月比で9.1%上昇と5月の8.6%上昇から加速し、1981年11月以来40年超ぶりの大幅な伸びとなった。ガソリン価格と食品価格の高騰が背景。
これを受け、フェデラル・ファンド(FF)金利先物市場が織り込む今月の連邦公開市場委員会(FOMC)での100bp利上げ確率が上昇した。
S&P総合500種の主要11セクターでは9セクターが下落。工業と通信サービスの下げがきつかった。一方、一般消費財の上げが目立った。
第2・四半期の決算シーズンは今週の米銀大手の発表から本格化する。14日にはJPモルガン・チェース、モルガン・スタンレー、15日にはシティグループ、ウェルズ・ファーゴが発表を控えている。
リフィニティブによると8日時点で、S&P500採用企業の第2・四半期決算は5.7%増益が見込まれている。同四半期初めの予想は6.8%増益だった。
個別銘柄ではデルタ航空が4.5%下落。第2・四半期利益が予想を下回った。
S&P1500航空指数は1.7%安。
電気自動車(EV)大手テスラは1.7%上昇。 日本経済新聞が14日報じたところによると、パナソニックホールディングス(HD)は、テスラ向けの大容量の新型電池を生産するためカンザス州にEV用電池の新工場を建設する。
ツイッターは7.9%上昇。空売りで知られる投資会社ヒンデンブルグ・リサーチが、ツイッター株のロングポジションを取ったことを明らかにした。
ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.37対1の比率で上回った。ナスダックでも1.08対1で値下がり銘柄数が多かった。
米取引所の合算出来高は106億6000万株。直近20営業日の平均は125億6000万株だった。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 30772.79 -208.54 -0.67 30743.63 30979.1 30514.61
7
前営業日終値 30981.33
ナスダック総合 11247.58 -17.15 -0.15 11056.55 11325.6 11031.27
7
前営業日終値 11264.73
S&P総合500種 3801.78 -17.02 -0.45 3779.67 3829.44 3759.07
前営業日終値 3818.80
ダウ輸送株20種 13001.06 -170.89 -1.30
ダウ公共株15種 956.59 -4.13 -0.43
フィラデルフィア半導体 2577.36 +19.19 +0.75
VIX指数 26.82 -0.47 -1.72
S&P一般消費財 1118.62 +9.54 +0.86
S&P素材 454.65 -2.51 -0.55
S&P工業 727.32 -8.84 -1.20
S&P主要消費財 753.86 +0.07 +0.01
S&P金融 520.89 -4.88 -0.93
S&P不動産 255.13 -1.40 -0.55
S&Pエネルギー 524.46 -0.72 -0.14
S&Pヘルスケア 1486.75 -14.07 -0.94
S&P通信サービス 188.04 -2.04 -1.07
S&P情報技術 2256.10 -4.95 -0.22
S&P公益事業 353.69 -1.56 -0.44
NYSE出来高 9.07億株
シカゴ日経先物9月限 ドル建て 26525 + 85 大阪比
シカゴ日経先物9月限 円建て 26485 + 45 大阪比