[東京 2日 ロイター] - 日経平均 .N225
前場終値 18847.19 +49.25 寄り付き 18869.40 安値/高値 18775.23─18939.17
東証出来高(万株) 113086 東証売買代金(億円) 11996.98
前場の東京株式市場で日経平均は続伸。外為市場で1ドル119円台後半まで円安方 向に振れたことで、主力輸出株を中心に買いが先行した。先物にも買いが入り、裁定買い を伴って上げ幅が拡大。朝方には1万8900円台を回復し、取引時間中で2000年4 月24日以来、約15年ぶりの高値を付けたが、買い一巡後は高値警戒感から伸び悩む展 開となった。一時はマイナスに転じる場面もあった。
日本株の投資環境はファンダメンタルズ、需給とも良好との見方が多く、先高期待は 強いものの、前週末の騰落レシオ(東証1部、25日平均)が140%を超えるなどテク ニカル指標の過熱感は強い。日経平均が節目の1万9000円に接近し、高値警戒感も意 識された。市場では「月初で利益確定売りは出ているものの、海外勢の買いが継続し堅調 を維持している。公的年金の買い余地が大きいとの見方も安心感につながり、売りにくい 相場になっている」(中銀証券本店営業部次長の中島肇氏)との声が出ていた。
個別銘柄では、中電工 1941.T が大幅高。同社は27日、2015年3月期の年間配 当予想を従来の32円(期末は20円)から62円(同50円)に上方修正した。株主還 元の大幅な拡充を好感した買いが入った。半面、大成建設 1801.T は続落。27日、最大 214億円の海外での公募増資を発表。1株利益の希薄化や需給悪化が懸念された。
東証1部の騰落数は、値上がり1018銘柄に対し、値下がりが705銘柄、変わら ずが136銘柄だった。
(河口浩一)