［コロンボ ２４日 ロイター］ - 人権団体「国際真実と正義のプロジェクト」（ＩＴＪＰ）は、政権崩壊で１３日にスリランカを逃亡し、シンガポールに滞在するラジャパクサ前大統領を巡り、スリランカ内戦中の２００９年に国防次官だった同氏が重大な人権侵害を指揮した責任者だとして、シンガポール当局に刑事告発した。ジュネーブ国際条約に違反したとし、シンガポールでの逮捕と訴追を求めた。
ロイターが告発文書を把握した。シンガポール当局も文書を２３日に受け取ったことを確認した。同当局によると、同氏は私的訪問として入国しており、亡命申請は出ていない。
ラジャパクサ氏は政府や自身に対する抗議デモが大規模な騒乱に発展する中で国外逃亡し、１４日にシンガポールに到着してから大統領辞任を表明した。