(内容を追加しました) [10日 ロイター] - (カッコ内は前営業日比)
ダウ工業株30種(ドル) .DJI 終値 17662.94(‐332.78) 前営業日終値 17995.72(+138.94)
ナスダック総合 .IXIC 終値 4859.80(‐82.64) 前営業日終値 4942.44(+15.07)
S&P総合500種 .SPX 終値 2044.16(‐35.27) 前営業日終値 2079.43(+8.17)
10日の米国株式市場は急反落した。連邦準備理事会(FRB)が6月にも利上げを 行うとの観測が強まり、ダウ平均が300ドル以上値下がりしたほか、S&P総合500 種 .SPX も1月5日以来、約2カ月ぶりの大幅な下げを記録した。 ダウ工業株30種 .DJI は332.78ドル(1.85%)安の1万7662.94 ドル。 ナスダック総合指数 .IXIC は82.64ポイント(1.67%)安の4859.8 0。 S&P総合500種 .SPX は35.27ポイント(1.70%)安の2044.16 。
ダウ工業株30種とS&P総合500種の終値はともに年初来でマイナス圏、S&P 総合500種は今月2日の最高値から3.5%安となった。 6日に発表された2月の非農業部門雇用者数が予想を上回る増加となったことが、F RBの利上げをめぐる不安感をもたらした。 ソラリス・グループのティム・グリスキー最高投資責任者(CIO)は、市場の焦点 になっているのは強い内容の雇用統計で、それがFRBは想定よりも早期、あるいは積極 的な利上げに動くのではないかとの不安を生じさせたと指摘した。 FRBの早期利上げ観測に伴ってドルは対ユーロで約12年ぶりの高値をつけ、ドル 高が米国の多国籍企業の利益を圧迫し続けるとの懸念も強まった。
書店チェーンのバーンズ・アンド・ノーブル BKS.N は、11─1月期利益がアナリ スト予想に届かなかったことが響き、10.1%安となった。 原油価格下落を受け、石油のコノコフィリップス COP.N が1.8%、オキシデンタ ル・ペトロリアム OXY.N が1.3%、それぞれ値下がりした。 アパレル小売りのアーバン・アウトフィッターズ URBN.O は、11─1月期決算で既 存店売上高が増加し、利益がアナリスト予想を上回ったため、11.5%上昇した。
S&P総合500種の10セクターでみると、金融とハイテクがいずれも2%強安で 下げが最もきつくなった。銀行のウェルズ・ファーゴ WFC.N は2.5%下落した。 BATSグローバル・マーケッツによると、米取引所の合算出来高は約70億株で、 月初来平均の65億株を上回った。 騰落銘柄数はニューヨーク証券取引所が下げ2256で上げ835(比率は2.70 対1)、ナスダックが下げ2077で上げ664(3.13対1)だった。