[東京 31日 ロイター] - 日経平均 .N225 終値 19206.99 -204.41 寄り付き 19592.43 安値/高値 19206.99─19607.25
TOPIX .TOPX 終値 1543.11 -14.66 寄り付き 1576.1 安値/高値 1543.11─1578.93
東証出来高(万株) 236425 東証売買代金(億円) 29382.04
東京株式市場で日経平均は大幅反落。前日の米国株高や円安の進行など外部環境を好感し 、寄り付き後に前日比で一時195円高となるなど買いが先行したものの、手がかり材料 に乏しく下げに転換。後場に入ると先物主導で売られ、204円安できょうの取引を終了 した。主力株が総じて軟調に推移。電鉄関連など内需株の下げが目立った。
米国市場では主要株価3指数が1%超の上昇となり、外為市場でも1ドル120円台 まで円安が進行。これを受け朝方の東京市場で日経平均は1万9600円台を回復して始 まったが、翌日に3月日銀短観、週末には米雇用統計など重要経済指標の発表が相次ぐこ とから、上値追いには慎重な姿勢がみれらた。
日中は「先物市場における海外投資家の動きに左右されている。ここのところ日経2 25よりもTOPIXの先物を海外投資家が大量に買ってきたが、その反対売買が出てい る」(岡三アセットマネジメントの鈴木守・上席ストラテジスト)との声が聞かれるなど 、不安定な展開。買い手掛かり材料が乏しいなか、大引け前に大きく値を下げた。
値がさ株ではファーストリテイリング 9983.T が前日比で2%超の下落となり、指数 の重しとなった。また東証1部の値下がり率上位にはオリエンタルランド 4661.T 、や、 JR東 9020.T 、JR東海 9022.T 、JR西 9021.T といった電鉄株の一角がランクイン 。業種別で陸運業 .IRAIL.T は3.67%の下げとなったほか、小売、食料品、不動産な ど内需関連も軟調に推移した。
東証1部騰落数は、値上がり836銘柄に対し、値下がりが910銘柄、変わらずが 130銘柄となった。「堅調な業績が期待できる低位銘柄に個人投資家の買いが入ってい る」(中堅証券)との声もあり、前引け時点で値上がり銘柄数は1200を超えていたが 、指数の軟化に伴い値下がり銘柄数が上回る形となった。
個別銘柄ではニトリホールディングス 9843.T が続落。30日、2016年2月期が 増収増益となる業績予想を発表し朝方は買いが先行したものの、市場予想を下回る営業利 益計画などが嫌気された。
半面、iPS細胞の開発・製造を手掛ける米セルラー・ダイナミクス(CDI)
(長田善行)