[ロンドン 5日 ロイター] - ロシア大統領府(クレムリン)のペスコフ報道官は5日、欧州で過去最悪のガス供給危機を引き起こしたのは西側諸国だと非難し、ロシア産石油・石油製品の価格に上限を設定する措置を巡り主要7カ国(G7)に報復すると警告した。
報道官は記者団に対し「ガス供給の問題は、ドイツやイギリスなど西側諸国がわが国に科した制裁により発生した」と指摘。「責任や非難をロシアに転嫁しようとする絶え間ない試みがある。これを断固として拒否し、状況が現状に達したという事実の責任は欧州連合(EU)やカナダ、英国などの西側諸国が負うと主張する」と述べた。
クレムリンによると、独シーメンス・エナジーによるエンジンオイル漏れの修理支援が制裁によって阻害されているという。
制裁が緩和されれば、主要パイプライン「ノルドストリーム1」を通じた欧州へのガス供給を再開するかとの質問に対しては「もちろんだ」と答えた。