[東京 16日 ロイター] - 中国の独占禁止法を管轄する国家市場監督管理総局は16日、米投資ファンドのベインキャピタルによる日立金属の買収を承認したと明らかにした。
当局のウェブサイト上で公表された。承認されたのは今月7日。
日立製作所の子会社である日立金属は昨年、ベインキャピタルが主導する連合が同社の全株式を8170億円で取得すると発表している。
1株当たり2181円で日立金属の株式47%を公開買い付けで取得し、さらに日立が保有する53%を総額3820億円で買い入れるとしていた。
日立金属の広報担当者は、べイン連合が公開買付け開始を決定次第、発表すると述べた。中国当局の承認についてはコメントを控えた。
日立金属は当初、2021年11月下旬に公開買付けが開始される見込みだと発表していた。だが一部の国で独禁法に基づく審査が遅れ、開始時期が後ずれしていた。
日立金属の株価は、15日に3%上昇。16日は0.6%高で引けた。