[イスラマバード 25日 ロイター] - パキスタンのイスマイル財務相は25日、ツイッターで正式に辞任する意向を表明した。シャリフ首相には会議中に意向を伝えたとした。
イスマイル氏はここ4年足らずで登板した5人目の財務相。同国経済は経常赤字急拡大やインフレ上昇が家計や企業を圧迫している上に、大規模な洪水被害に見舞われている。
イスマイル氏は23日、投資家に対し、2カ国間の債務の軽減・免除は求めているものの、商業銀行やユーロ債債権者には債務軽減・免除は求めないと請け合っていた。
23日の市場ではパキスタン国債の価格が額面の50%まで下落。国連開発計画(UNDP)が同国に債務再編を呼びかけているとの英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)の報道が嫌気された。
FTによると、UNDPはパキスタン政府に提出予定の文書で同国の洪水を受けて債権者が債務免除を検討すべきだと主張。政府が気候変動に耐性のあるインフラへの投資に同意することを条件に、債権者が債権を放棄する債務再編を提案した。