[23日 ロイター] - 米疾病対策センター(CDC)が22日発表した最新データによると、米国の新型コロナウイルス追加接種でオミクロン株対応ワクチンが解禁されてからの3週間で、同ワクチンの接種を受けたのは440万人だった。昨年に従来型のワクチン追加接種(3回目)が対象を高齢者や免疫不全者らに絞って始まった最初の3週間の約1000万人よりペースが遅くなっている。
米政府はこの週に、主に米ファイザーとドイツのビオンテックが開発したオミクロン株対応ワクチン2500万回分を出荷済みと発表。一方で米モデルナの同様のワクチンは、製造委託企業の工場について米食品医薬品局(FDA)が品質管理の問題を指摘したことで、生産が遅れている。FDAは20日、工場から一部ワクチンを撤去したと発表した。
一方CDCによると、今回と同じ3週間に50歳以上や重症化リスクの高い人向けの従来型ワクチンの追加接種を受けたのは約93万人。今の追加接種ではオミクロン株対応ワクチンへの関心の方が高いことになる。