[モスクワ 4日 ロイター] - ロシアと欧州を結ぶ天然ガスの海底パイプライン「ノルドストリーム1・2」の運営会社は4日、デンマークとスウェーデン当局による封鎖が解除されるまで、ガス漏れや被害の精査に着手することはできないと発表した。
運営会社によると、デンマーク・コペンハーゲンの警察がデンマークの排他的経済水域(EEZ)で発生したガス漏れの調査を行い、スウェーデンEEZでは、スウェーデンの沿岸警備隊がガス漏れの現場周辺を封鎖しているという。
「ノルドストリーム1」の運営会社ノルドストリームAGによると、デンマーク当局から、精査に必要な許可を得るまでに20営業日以上かかるとの通知があった。また、同社がチャーターした調査船の所有者は未だに「ノルウェー外務省からの出航許可」を得ていない。
ただ、「ノルドストリーム1」の圧力は3日時点で安定したという。
一方、スイスに本拠を置くノルドストリーム2の運営会社は、「全ての関係当局と協力している」とコメントした。