[東京 24日 ロイター] - 日経平均 .N225 終値 20020.04 -167.61 寄り付き 20142.47 安値/高値 20013.74─20142.47
TOPIX .TOPX 終値 1618.84 -6.03 寄り付き 1623.81 安値/高値 1616.53─1625.17
東証出来高(万株) 213939 東証売買代金(億円) 23091.87
東京株式市場で日経平均は、4日ぶりに反落した。決算発表の本格化や来週の日米金 融政策会合など重要イベントを控えて、主要銘柄を中心に利益確定売りが優勢だった。直 近の急ピッチな上昇により過熱感が意識されたほか、円高方向に振れた為替相場も重しと なり、一時は前日比170円超の下落となったが、2万円の大台割れには至らず下げ渋っ た。証券株、石油関連株が上昇した一方、自動車、銀行は軟調だった。
前日の米国株式市場では、ナスダック総合指数 .IXIC が終値ベースで最高値を更新 し、ITバブル崩壊に伴う株安を完全に克服したが、日本株は強含みの円相場が重しとな った。日経平均は20日安値から前日終値までの上昇幅が700円超。短期的な過熱感に 加え週末要因も重なり、朝方から安値圏で推移した。後場にかけては、28―29日の米 連邦公開市場委員会(FOMC)、30日の日銀金融政策決定会合など重要イベントを控 えて様子見姿勢が広がった。市場では「一部のヘッジファンドが日銀の追加緩和期待で前 日まで買い上がった反動も出ている」(国内証券)との声があった。 来週から国内企業の決算発表が本格化することも手控え要因になった。会社側が今期 業績について保守的な予想を示すことはある程度織り込み済みだが、慎重予想が相次げば マーケットに警戒感が広がる可能性もあるとみられている。
個別銘柄では、花王 4452.T が軟調。23日に発表した2015年1―3月期の減収 減益決算を嫌気した。前年は消費増税前の駆け込み需要があり、その反動が出た。15年 12月期通期の業績見通しは据え置いている。半面、15年3月期業績予想の上方修正を 発表した住友化学 4005.T は急伸した。
東証1部騰落数は、値上がり742銘柄に対し、値下がりが969銘柄、変わらずが 171銘柄だった。
(河口浩一)