[ロンドン ６日 ロイター] - 英石油大手シェルは６日、第３・四半期の決算について、石油精製マージンがほぼ半分になったことや、石油化学マージンの悪化、天然ガス取引の低迷により利益が圧迫されるとの見通しを示した。
原油・ガス価格の高騰と好調なトレーディング事業の収益を背景に上半期は２四半期連続で過去最高益を更新した。
しかし世界経済の減速懸念が高まる中、第３・四半期の石油精製マージンは１バレル＝１５ドルと、前四半期の２８ドルからに低下した。世界的なプラスチック需要の低迷により石油化学マージンも第２・四半期の１トン＝８６ドルから２７ドルのマイナスに落ち込んだ。
石油精製マージンの減少は、同セグメントの調整後のＥＢＩＴＤＡ（利払い・税金・償却前利益）に１０億─１４億ドルのマイナスの影響を与えるとしている。
第３・四半期の液化天然ガス（ＬＮＧ）とガストレーディングは、季節的な需要の減少や不安定な市場の動向により、収益が「著しく低下する」とした。石油トレーディングは前四半期並みを見込む。
同社は２７日に第３・四半期決算を発表する。