[バンコク 12日 ロイター] - タイ工業連盟(FTI)が12日発表した9月の産業景況感調査は、業況判断指数が91.8と4カ月連続で上昇し、32カ月ぶりの高水準となった。内需の改善と観光部門の回復が要因。
8月は90.5だった。FTIのクリアンクライ会長は声明で、対ドルで16年ぶりの低水準となっているバーツ安も寄与したと指摘した。
ただ業況判断指数は依然として100を下回っており、最高の状態ではないことを示している。エネルギーや原材料の価格上昇、供給不足、世界経済の減速などによる圧力が続いている。
3カ月先の景気見通しを示す指数は101.8と8月の99.5から上昇した。
クリアンクライ氏は「起業家らは観光業の回復などによって経済が着実に改善しているとみているが、コスト上昇が依然としてリスクだ」との見方を示した。