[上海 13日 ロイター] - 中国半導体産業協会(CSIA)は13日、米国の対中輸出規制に「失望」したと表明し、世界のサプライチェーン(供給網)が一段と圧迫される恐れがあるとの認識を示した。
バイデン米政権は7日、半導体製造装置の対中輸出規制の適用対象を大幅に拡大する一連の包括的な措置を発表した。
CSIAは声明で「こうした一方的な措置は半導体産業の世界的なサプライチェーンにさらなる害を及ぼすだけでなく、さらに重要なことに、不透明感が醸成され、世界の半導体企業が過去数十年にわたって慎重に育んできた信頼、誠意、協力の精神に悪影響を及ぼす」と表明。
その上で、米政府が行動指針を調整し、「世界半導体会議(WSC)と半導体政府当局会合(GAMS)という確立された枠組みに復帰する」ことを期待すると述べた。
WSCとGAMSは1996年、99年に設立された世界的な貿易フォーラムで、加盟地域が半導体産業の発展と政策について協議する場となっている。