[東京 28日 ロイター] - 日経平均 .N225
前場終値 20082.33 +99.01 寄り付き 20068.65 安値/高値 20063.79─20133.78
東証出来高(万株) 96229 東証売買代金(億円) 13393.88
前場の東京株式市場で日経平均は反発した。前日の米国株は軟調だったものの、欧州 株が上昇。為替は円安方向に振れるなど外部環境の落ち着きを背景に押し目買いが入った 。株主還元強化策を発表したファナック 6954.T の大幅高が寄与し、一時は前日比150 円高まで上昇したが、前引けにかけては大型連休を控えて上値追いに慎重だった。
27日に株主還元強化策を発表したファナックが大幅高となり、トヨタ 7203.T など 資金余力のある企業を中心に株主還元期待が高まったものの、東京エレクトロン 8035.T が米アプライド・マテリアルズ AMAT.O との経営統合中止で大幅安となったほか、前日発 表された企業業績見通しでも保守的な内容が目立ち、楽観的なムードは広がらなかった。 市場では「ファナックが示した株主還元姿勢が他の企業にも波及するのではとの期待はあ るものの、重要イベントや連休を控えて全体は上値を追いにくい」(内藤証券投資情報本 部部長の浅井陽造氏)との声が出ていた。
個別銘柄では、村田製作所 6981.T や日東電工 6988.T などが堅調。米アップル
東証1部の騰落数は、値上がり960銘柄に対し、値下がりが760銘柄、変わらず が160銘柄だった。
(河口浩一)