[19日 ロイター] - 豪資源大手BHPグループは19日、第1・四半期(7─9月)の鉄鉱石生産量が増加したと発表した。価格下落にもかかわらず、西オーストラリア州の資産のパフォーマンス向上やサウス・フランク鉱山の増産が寄与した。
鉄鉱石のスポット価格は、この期間に18%下落。中国の複数都市で新型コロナウイルス対策のロックダウン(都市封鎖)が度々導入され、需要が打撃を受けた。
同業リオ・ティントは18日、今年の鉄鉱石出荷量見通しを下方修正。主要消費国である中国を筆頭に世界の需要が弱まっている影響で、7─9月期の出荷量は前年同期から減少した。
オーストラリアで操業する資源会社は国境閉鎖や労働者のコロナ感染により、ここ数四半期に人手不足に直面し、生産が打撃を受けている。
ただ、BHPはコロナの影響をそれほど受けず、西オーストラリアのプロジェクトのサプライチェーンが好調なパフォーマンスを示した。
7─9月の鉄鉱石生産量は2%増の7210万トン。同社は年間生産量とコストのガイダンスを据え置いた。